更新日: 2015-03-13 14:53:15

映画『妻への家路』をサントラと共に堪能するガイド

著者: OKWAVE Stars

編集者: OKWAVE Stars

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はじめに

Photo by OKWAVE Stars

巨匠チャン・イーモウ監督が、8年振りにコン・リーとタッグを組んだ映画『妻への家路』が公開中です。
劇中音楽は、チェン・チーガンが担当。ピアニストのランランがエンドクレジット曲など9曲に参加しています。映画本編とともにサウンドトラック(サントラ)の魅力について語ります。

予告編

イントロダクション

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「1時間、涙が止まらなかった。パワフルで深い」と、巨匠スティーヴン・スピルバーグが感服。特別招待作品として上映されたカンヌ国際映画祭や、トロント国際映画祭をはじめとする13もの映画祭でも、万感の想いが込められた拍手に称えられた感動作。

『紅いコーリャン』、『秋菊(しゅうぎく)の物語』、『活きる』などで各国の映画祭の栄えある賞を席巻し、中国映画の新たな歴史を生み出した巨匠チャン・イーモウ監督と名女優コン・リーが8年ぶりにタッグを組んだ。
それぞれに豊かなキャリアと人生を重ねてきた二人が、奥深い人間ドラマという原点に返り、21世紀に残すべき傑作を完成させた。

ストーリー

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1977年、文化大革命が終結。20年ぶりに解放された陸焉識(ルー・イエンシー)は妻の馮婉玉(フォン・ワンイー)と再会するが、待ちすぎた妻は
心労のあまり、夫の記憶だけを失っていた。焉識は他人として向かいの家に住み、娘の丹丹(タンタン)の助けを借りながら、妻に思い出してもらおうと奮闘す
る。収容所で書き溜めた何百通もの妻への手紙をくる日も彼女に読み聞かせ、帰らぬ夫を駅に迎えにいく彼女に寄りそう。夫の隣で、ひたすら夫の帰りを待ち続
ける婉玉。果たして、彼女の記憶が戻る日は来るのか?

サウンドトラックの作曲者/アーティスト

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作曲はフランス在住の中国人作曲家、陳其鋼(チェン・チーガン、Qigang Chen)。本作の背景となっている文化大革命の時代には、自身の家族も弾圧を受けた。
本作の陸焉識(ルー・イエンシー)もまたフランス語を学び、ピアノを嗜んだ人物であるなど、どこか通じる部分がある。

郎朗(ラン・ラン、Lang Lang)は満族出身の若手ピアニスト。映画『のだめカンタービレ最終楽章』の野田恵役の上野樹里のピアノ演奏をすべて担当したことでも知られた存在だ。

その他演奏はThe China Philharmonic Orchestra (中国爱乐乐团)による。

収録曲解説

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1. My Beloved,in My Heart (I)
オーケストラとCHEN Xiaoduo(陈小朵)による女声ソプラノボイスで心模様が描かれる。

2. So Near,Yet So Far Away (I)
バイオリン(奏者:LIU Rui)とチェロ(奏者:CHU Yibing)で描かれる、すぐ側にいるのに自分のことがわからない、そんな切ない思いが表現されている。大陸的なメロディが実に印象的。

3. Coming Home (I)
待ち望んだ帰宅。思い出といま感じること。ラン・ランのピアノの音の余白がとにかく美しく素晴らしい。

4. Always on My Mind (I)
バイオリン、チェロ、ピアノを中心とした美しいオーケストレーション。いつも心のなかにいるのは大切な人。

5. Arrangement of Song of the Fisherman (I)
1934年に発表された任光(Ren Guang)の「渔光曲」(Song of the Fishermen)が原曲。ラン・ランのピアノで表現されている。
劇中、陸焉識(ルー・イエンシー)が調律したピアノで、二人の思い出の曲として記憶を思いおこさせるべく弾くシーンには泣かされることだろう。

6. My Beloved,in My Heart (II)
ラン・ランのピアノで描かれる心模様。

7. So Near,Yet So Far Away (II)
Tr.2から、チェロとバイオリンの旋律の順番が入れ替わっただけでだいぶ印象が変わる。

8. To Meet Again,in Days Gone By
Yuji(雨迹)とCHEN Xiaoduo、男女で歌われるボーカル曲。CHEN Xiaoduoのソプラノが切なく美しい。

9. My Beloved,in My Heart (III)
ラン・ランとチェン・チーガンがそれぞれ異なるタッチのピアノでこの主題を弾いています。

10. My Beloved,in My Heart (IV)
チェロってなんて心に響く楽器なのだろうと思わずにいられない。本作のトーンをまさに示したもの。

11. Always on My Mind (II)
Tr.4の旋律をピアノとバイオリンで描く。

12. So Near,Yet So Far Away (III)
冒頭にラン・ランのピアノが加わり、さらに叙情が増しています。

13. Following in Your Footsteps,Till the End of the World
CHANG Shilei(常石磊)がしっとりと歌い上げるバラード。CHANG Shileiは女性かと思うほどの美しい声の持ち主。
なお、CHANG ShileiはCHEN Xiaoduoとは北京五輪のテーマ曲で共演している。

14. Silent Conversations
サントラならではの他の曲の主旋律に寄せながら、ただただ言葉にならない思いがラン・ランのピアノで表現されます。後半さらに世界が広がります。

15. Arrangement of Song of the Fisherman (II)
ソプラノボイスで主旋律を奏でる「渔光曲」(Song of the Fishermen)。中盤のチェロの音色と旋律がとにかく美しい。そして終盤のソプラノは神がかっている。
予告編の冒頭で流れるのはこちら。

16. Coming Home (II)
Tr.3よりも長く表現される。

17. My Beloved,in My Heart (V)
オーケストラバージョン。弦楽器の重なり具合がまた違った感情を呼び起こす。

18. Always on My Mind (III)
Tr.4の旋律をピアノとチェロで壮大に描く。楽器が異なると受け取るイメージも変わるものです。

本作のキーワード:文化大革命とは?

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文化大革命とは、1966~1976年に起こった、資本主義文化を批判し、社会主義文化を守ろうという思想・政治闘争。失政で国家主席を辞任させられた毛沢東が再起のために始めた計画。

激な学生を中心に「紅衛兵(こうえいへい)」が組織され共産党の後押しを受け全国に広がった。労働者・農民が推奨され、青少年の大規模な徴農、地方移送が
行われた。また知識人や官僚に対する弾圧は熾烈を極めた。文化大革命で殺された人数は研究者によって見解が異なるが共産党中央委員会は死者40万人、被害
者1億人との推計を出している。
毛沢東が1976年9月9日に死去し終焉。翌77年8月中国共産党は文革の終結を宣言。
釈放された知識人たちのほとんどが元の仕事先に戻り、政府からは1957年以降の給料の支給や、経済的な援助を受けた。

以下はOKWaveの関連Q&Aから。


Q&Aの引用を読込んでいます。

公開表記

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『妻への家路』
2015年3月6日(金)より公開中

監督:チャン・イーモウ(『初恋のきた道』『単騎、千里を走る。』)
脚本:ヅォウ・ジンジー(『単騎、千里を走る。』)
出演:チェン・ダオミン(『HERO』)、コン・リー(『シャンハイ』)、チャン・ホエウェン
配給:ギャガ

公式サイト:cominghome.gaga.ne.jp

(C) 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved

まとめ

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映画は総合芸術と呼ばれるだけに、物語、映像、芝居、そして音楽と、様々な芸術がひとつになったもの。

本作中では、長年妻を思っていた夫と、記憶障害を負ってしまった妻とは、思い出の音色と調べで、心と心が近づく瞬間も描かれるが、さて皆さんの心のなかではどんな音が奏でられていることだろうか。

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