貧血には多くの種類があるため、複合的に対処しましょう
■食事療法が有効な貧血の6~8割を占めているのが鉄分・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸の複合的な不足が原因
やみくもに鉄分を摂取しても改善しないのはなぜでしょう。
貧血の一番の健康被害は『酸素の運搬不足による様々な体調不良』を引き起こすことです。ヘモグロビンまたは赤血球の量が正常値より低い状態を貧血と総称しますが、原因によって多くの種類に分けられています。中でも、食事療法が有効な貧血の6~8割を占めているのが鉄分・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸の複合的な不足が原因。これらの栄養素が足りないと摂取した鉄分は正しい配置につけません。
■鉄分だけを摂取してみよう、というのは間違い
ヘモグロビンは、鉄を含むヘムという『酸素と結合し運搬する 赤色素』と、グロビンというタンパク質からできています。赤みが薄い血液=酸素を運ぶパワーが少ないということです。それならば鉄分だけを摂取してみよう、というのは間違い。正常な赤血球がつくられるにはビタミンB12と葉酸が、ヘモグロビンには鉄分に加えてタンパク質とビタミンB6が必要です。
■貧血改善にはレバー以外に卵 黄、チーズ。野菜ではブロッコリーやほうれん草など
難しいなぁと感じたら、『酸素を入れるポーチがヘモグロビ ン。ポーチを入れているバッグが赤血球。その上でバッグを持ち運ぶ体力がある』というイメージで覚えましょう。これらがすべて揃って はじめて貧血と酸素不足が改善します。貧血改善に必要な栄養素を多く含む食品は、レバー以外にも卵黄、チーズなどがあります。野菜ではブロッコリーやほうれん草など。これらをバランスよく取り入れてみてくださいね。
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