更新日: 2014-04-25 15:56:20

流産を繰り返してしまう不育症とはどんなものか

著者: isily

編集者: OKWAVE Guideスタッフ

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はじめに

Photo by えせねこさん(フリーイラスト素材サイト「イラストAC」より)

流産を3回以上繰り返すことを習慣流産と呼び、習慣流産によって出産できないことを不育症と呼びます。

不育症とはどんな病気なのでしょうか、どんな検査や治療があるのでしょうか。

STEP1 不育症という病気

Photo by えせねこさん(フリーイラスト素材サイト「イラストAC」より)

流産は妊娠した女性の約20%が経験するといわれていますが、2度続けて流産してしまう反復流産は2%程度、3度以上続けて流産してしまう習慣流産は0.35%程度だそうです。

妊娠はできるのに、流産や死産を繰り返してしまい、子供が持てない病気が不育症です。そのため、多くの病院では2度続けて流産・死産してしまった人を不育症の疑いありとし、3回続いてしまった人は検査・治療を勧めています。

不育症の原因の多くが因子不明で、受精卵の染色体異常が重なってしまったものが半数を占めると言われています。
しかし、感染症、染色体異常、子宮形態異常、子宮の病気、内分泌異常、抗リン脂質抗体症候群などの血液凝固異常、甲状腺異常、免疫異常、糖尿病といったことが原因で流産を繰り返してしまうことがわかっています。
また、夫婦の白血球型抗原であるHLAが似ていることで胎児を異物と認識してしまうことから流産することもあります。

不育症そのものは流産・死産を繰り返すことで初めてわかる病気で、不育症の因子を持つ人は、約80%の確立で流産するといわれています。

STEP2 不育症の検査

Photo by えせねこさん(フリーイラスト素材サイト「イラストAC」より)

不育症は、まだ研究中の医療分野であるため、病院によっては不育症を扱った経験がないことも多く、専門の病院でなければ検査もできません。
病院によっては、子供ができないということで不妊の専門治療を行っている医療機関を紹介してくれることがありますが、不妊と不育は症状も原因も違うため、できれば大学病院や専門クリニックなど不育症を扱う医療機関を受診したほうが間違いありません。

子宮異常は、超音波、CT、MRI、子宮卵管造影などの検査でわかります。
抗リン脂質抗体、凝固因子、その他については血液検査やホルモン検査などでわかります。
保険診療外の検査も多く、検査代金が高いものもありますので、検査については病院と相談するとよいでしょう。

検査をしても不育症の原因が見つからないことがあるのですが、専門外来のある病院では、原因因子を探しながら漢方などによる治療をはじめることが多いようです。

STEP3 不育症の治療

Photo by えせねこさん(フリーイラスト素材サイト「イラストAC」より)

原因因子によって治療の仕方も変わります。
子宮異常の場合は、先天性・後天性ともに手術などによって原因因子を取り除ける場合があります。
感染症や糖尿病、甲状腺異常などの場合は、病気を治療することで原因因子がなくなることがあります。
その他は、ほとんどが投薬治療になりますが、抗リン脂質抗体症候群では自己注射による投薬治療が用いられる場合があります。

また、原因因子が見つからなかった場合、夫婦のHLA型の問題があるのではないかと推測され、夫のリンパ球を妻に移植する免疫療法という方法を用いることもあります。
ただし、この療法は病院によっては意味がないとして行っていないこともあります。

現段階では、習慣流産の方の半数は不育症の原因因子がみつからないという、研究結果が出ていますが、それでも専門病院で検査し、治療を続けた人の90%が無事出産を迎えています。
治療が成功するまでの時間に個人差はありますが、不育症は克服できない病気ではないのです。

STEP4 情報を調べる

Photo by えせねこさん(フリーイラスト素材サイト「イラストAC」より)

習慣流産や不育症という病気は、女性の0.03%ということと、妊娠しないとわからないということから、TV番組などで取り上げられることがあっても一般への認知度が低いといえます。しかも、わざわざ「私、流産繰り返す病気なの」と公言する人もいないため、周囲に同じ病気の人を探すことが困難です。とはいえ、同じ病気の人や関係者でなければ理解できないものが多くあるのです。

不育症と闘っている人のHPはたくさんあります。
そのほとんどが自分が調べた情報や、自分の受けた検査・治療について公開し、同じ病気の人たちと情報を共有しようとしています。自助グループなどもありますので、検索サイトなどで「不育症」を調べてみましょう。

子供を産めなかった悲しみを共有したいと不妊さんが集まる掲示板に流産の悲しみを書き込んだら、「妊娠しただけいいじゃない」と反論されたという話をよく聞きます。
確かにどちらも子供が欲しいのに持てないという病気ですが、妊娠できずに苦しんでいる不妊患者さんの中には「まず妊娠が目標」という人もいますし、「流産したけど、妊娠できた」と不妊治療の第一歩が成功したことに喜んでいる人もいます。
不妊さんには不妊さんの悩みと苦しみがあるので、お互いを傷つけないためにも、習慣流産や不育症の悩みを吐き出したい人は同じ「不育症」の患者さんが集まる掲示板等を利用しましょう。

OKGuide特集「あなた一人で悩まないで!妊娠・出産にまつわる お悩み特集」

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著者名:
isily

isilyです。

実は私、女性の1000人に2~3人といわれる流産を繰り返す不育症患者でした。
投薬治療や手術で、苦節7年、病気を克服して、200...