【専門家からのアドバイス】管理栄養士・前田あきこさんはこう考える!
足の凝りを解消しないで温めても冷えは解消されません
人間は、1日に1万歩を歩くとしたら、一生の間には10数万キロも歩くことになります。これは全体重を運んで地球を4〜5周も歩き回れる距離。その労力に対してケアは十分でしょうか?構造を理解して毎日が終わるたびに労わっていくようにすると、足が拗ねて機能低下することを防げますよ。
足の骨は、大小30個弱の骨でできています。その周囲には筋肉、神経、血管、リンパ管なども分布しているため、歩きすぎて疲れ切ったり、長時間座ったままだと、体温をキープするためのポンプ機能と循環が低下します。これらが寝る時に凝り固まったままでは、外から温めても足先が温まることはありませんので、お風呂に入ったついでに内側から疲れを解消しましょう。
足の関節を動かして足の"ポンプ機能"のサビつきを予防
主に3つのパーツ(足指、指の付け根〜土踏まず、土踏まず〜かかと)に分けて足を触ってください。実は足指も手指と同じように、指の関節や拳にした時の付け根の関節をみつけることができます。そこを縦横左右に動かしてみてください。普段は使わない方向にも関節を定期的に動かして確認してあげることで、ポンプ機能のサビ付きを予防でき、温かい血液の循環を保つことができます。
足の甲も、さするだけではなく、土踏まずから指の付け根までと、土踏まずからかかとまでで骨が2分割されていることがわかったら、指同様に関節部分を縦横に動かします。これは外反母趾や内反小趾の予防にも◎。
どうしても時間のない日は、手指を足指と組んでぐるぐる回しながら洗うだけでもOK。リンパケアならお風呂の中で内外のくるぶしを両手で包んで離してを繰り返すだけでも循環を促す効果はありますので、毎日できることから足に手を当ててみてくださいね。
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