更新日: 2012-02-18 16:29:47

高齢者の行動には理由があるポイント

著者: NO NAME

編集者: NO NAME

閲覧数: 12845

Okgn btn gudie info favorite

0

はじめに

Photo by NO NAME

高齢者への理解を深める一書として、今注目されている「ご老人は謎だらけ」
高齢者特有の行動と、その理由となる思考や心理を解き明かした本です。

今回はこの本を参考に、高齢者と共に暮らすことをポイントにご紹介します。

STEP1 【高齢者の行動には理由があるポイント1】

Photo by NO NAME

「高齢者」とは、文字通り”高齢な人”を指しますが、年を重ねて増す英知や包容力、優しさなどを考えると「老人」という言葉に豊かな人間性を感じます。

「自分の都合の良いことや、楽しいことしか覚えてない」という点が老人の思考や行動の特徴です。忘れるというよりも覚えていない、または思い出さないのです。

老人はポジティブなことに関心が向きやすく、若者はネガティブなことに関心が向きやすい傾向にあります。
人生を生き抜くため、若い時は危険回避の方法を学び、それらを習得した老人は前向きな気分でいる方が生きる意欲が沸いてくるからです。
また、加齢による記憶力の低下もあり、限られた能力を無意識のうちにポジティブな方の記憶に当てています。

若者なら、定年退職の60歳か65歳から「老人」と思うようです。国連は65歳以上を高齢者と定義しています。しかし、現代の日本で60代で自分を老人だと思う人はいないでしょう。

年齢には1年に1歳ずつ増える「暦年齢(実年齢)」と、自分が自分を何歳と思うかの「主観年齢」があります。
子供の頃は暦年齢よりも主観年齢が高く、大人になると主観年齢の方が低くなります。調査では、60代で6歳程度の開きがありました。

つまり、超高齢や急激に体が衰えないと、自分を老人と思わないのです。これを知らないと老人の行動は理解できません。

STEP2 【高齢者の行動には理由があるポイント2】

Photo by NO NAME

老人の主観年齢が若いのは、ポジティブに生きるために必要不可欠な心理なのです。体の衰えを感じても「頭はまだ大丈夫」「子や孫の役には立つ」など、自分への評価基準を変えながら主観年齢を若く保っています。
シルバービジネスがなかなか高齢者受け入れられず、アンチエイジング産業が盛んな理由はここにあります。

シルバー向けの商品は、むしろ子が親に買うことが多いです。老いを感じ、老いを考えるのは親ではなく、子供たちなのです。
さらに長寿のおかげで、親孝行したい時に親はいる・・・そういう時代になったのです。

よく「老人は自分勝手」と思われがちです。
例えば、電車に乗る時一目散に空席に突進する行動をします。これは加齢に伴って認知能力のスピードが落ち、周囲の状況に配慮する余裕がないからです。
ただし、電車内で立ち続けることの辛さや、席を譲る人が少ないマナー低下なども理由に挙げられます。

また、老人はよく頼みごとをします。人が行動をする時は、計画を立てて遂行しますが、老人は無意識のうちに自ら行動することを困難と感じ、他者に頼るのです。
周囲の人が”自己中心的”と思う場合もありますが、能力の衰えを補う”自然な行動”と理解していただきたいです。

STEP3 【高齢者の行動には理由があるポイント3】

Photo by NO NAME

男女とも長生きする人は、我侭だと言っていいでしょう。ただしそれは「自分が決めたことを思うようにできている」という意味です。つまり「自律している」ということなのです。

他者の助けを借りないで生きる「自立」はできなくとも、自分の意思に従って生きる「自律」ができれば、主観的な幸福感を保てます。
それが心身に良い影響を及ぼし、長寿につながっているのでしょう。

昔なら、住民が生活で困っていれば、隣近所が世話する”お互いさま”の心がありました。
今も下町や農村などにはありますが、都市部に住む人は、かつでの時代に戻れません。なぜなら、お互いさま社会は”相互監視社会”でもあるからです。
都市部では、干渉し合わない風潮ができています。
そこで「非互恵的利他主義コミュニティ」というのがあるといいでしょう。これは誰かのために何かをしても、その人から直接お返しをもらうわけではなく、別の人に支えてもらう関係です。

そして老人によくあるのが「人の世話になりたくない」という感情です。介護いらずの「ピンピンコロリが理想」という人もたくさんいます。
健康で自立できた生活を送り、社会貢献もできる老年期は今「サクセスフル・エイジング」と呼ばれています。

しかし自己決定の自律こそ大事なのです。
「人の世話になっても良い」「介護されるのも悪くない」と思えれば、超高齢社会の日本にも希望が沸きます。
私たちが目指すべきはそんな”幸福な老い”すなわち”ハッピー・エイジング”ではないでしょうか。

身近にご老人がいたら、これらの行動には全て理由があってのことだと理解してください。老人が無意識でしていることも多いですが、どれも意味があってのことです。
これから自分たちも老いていく身です。もっとたくさん老いや老人に関して理解をしていきたいですね。

まとめ

参考 「ご老人は謎だらけ」(光文社新書) 著者 大阪大学大学院・人間科学研究科 臨床死生学・老年行動学教授 佐藤眞一

photo by sozaijiten

【PR】


このガイドは役に立ちましたか?ガイドの著者にお礼を伝えよう!

Okgn btn gudie info thunks b

40

当ガイドは作成日時点での情報です。ガイド内容の実施はご自身の責任の元、ご利用いただきますようお願いいたします。

このガイドを通報する