更新日: 2010-09-27 08:35:26

冬春の観光名所こぼれ話 その三十三 関門鉄道トンネル

著者: 冬春

編集者: 冬春

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はじめに

Photo by kanegen

 日本の大動脈である関門海峡には橋とトンネルが合わせて四つ作られている。
 今回は一番古い鉄道トンネルのお話。

STEP1

 関門鉄道トンネルとは、山陽本線下関駅 - 門司駅間にある海底トンネルの名称。
 関門海峡を横断する陸上交通機関では最も古い存在であると同時に、世界初の海底鉄道トンネルでもある。
 現在の北九州市門司は、明治時代から筑豊炭田を本州に輸送する石炭の積出港、貿易の中継地として栄えていた。
 1891(明治24)年に、九州鉄道鹿児島本線の起点となる門司駅(現門司港駅)が置かれ、門司区は九州の玄関口として陸上、海上輸送の拠点となったのである。
 一方、下関は1901(明治34)年に山陽鉄道が下関まで延伸し、本州西端の鉄道拠点として賑わいをみせるようになり、山陽鉄道の開通にともなって、関門航路が開設され、海峡を隔てて位置する下関、門司の2つの鉄道拠点は、船によって接続がなされることになる。
 1911(明治44)年には、鉄道から船への荷物の積み替えの時間と手間を省くため、貨車ごと船に積み込んで輸送する鉄道連絡渡船が運航されるが、日本が戦争に進むにすれてその輸送量の逼迫が問題となっていた。

 おりしも、弾丸列車計画という新幹線の元になった計画が持ち上がり、その実験と戦争中の物資輸送の必要性から1936(昭和11)年に工事が着工、1944(昭和19)年に完成。
 財政難や労働力不足に加え、海底を掘るという厳しい施工条件が重なったが、本州、九州間の安定した大量輸送を確保するため、日本で初めて本格的なシールド工法を導入するなど、当時の最新技術を投入して建設されたのである。
 現在も主要交通ルートとして人、物の移動を支え続けている。

 なお、戦時設計のため、冗長性を考慮した単線並列方式で建設され、上下線共に上り下り双方向の運行が可能になっている。
 このため、日中の閑散時間帯に軌道点検・保守を実施する際は、上下線いずれかを閉鎖し、単線運転を実施することがあるという。

まとめ

 関門鉄道トンネル

 山陽本線

 起点:山口県下関市彦島江の浦町1丁目
 終点:福岡県北九州市門司区梅ノ木町(門司駅構内)
 関門海峡を横断する陸上交通機関では唯一壇ノ浦 - 和布刈間を通過しない。
 全長
 上り線 : 3,604m
 下り線 : 3,614m
 うち、海底部:1,140m=上り線・下り線共に同じ
 最急勾配:25/1000
 軌間:1,067mm(在来線規格)
 電化方式:直流1,500V

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冬春

福岡県に住む物書きのはしくれ