更新日: 2013-08-15 15:29:24

必見!!熱中症にならない方法

著者: jb6113

編集者: OKWAVE Guideスタッフ

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はじめに

Photo by jb6113

間もなくやって来る本格的な夏!毎年そんな夏に不幸にも熱中症で亡くなられる方がいらっしゃいます。でも、少しの予防策でそんな熱中症の危険を回避できるんです。
今年は猛暑の夏になるとの予報がされていますし、継続的な節電も求められる、去年に引き続き厳しい夏になりそうです。猛暑対策が不可欠ですね。

怖い熱中症のメカニズムや予防策、いざという時の緊急処置をご紹介します。

STEP1 【熱中症のメカニズム】

毎年、夏になると話題に上る「熱中症」とは、暑さによって発汗や循環機能に異常をきたし、体温調節がスムーズにできなくなることによって発生する、様々な体の不調を総称した症状です。

「体温調節機能」がスムーズに働かなくなると、まず発汗による体温のコントロールが崩れ、本来なら暑いときも寒いときも一定にキープできるはずの体温が上昇し、体内に熱がこもってしまいます。それと同時に、体内の水分や塩分の不足によりバランスも失われます。これらの体の不調によって、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など、さまざまな「熱中症」の症状が引き起こされていきます。

では、どのような状況でこの「熱中症」が引き起こされていくのでしょうか?

STEP2 【さまざまな発症の状況】

「熱中症」の恐ろしいところは、はっきりとした自覚症状を感じないまま「ちょっと調子が悪い」「何となく気分がよくない」といった程度の状態を放置して時間が経過している内に、深刻な症状になっていく事です。

「熱中症」はただひとつの症状ではなく、四つの症状を総称して「熱中症」と呼んでいます。次に述べる「熱疲労」「熱けいれん」「熱失神」「熱射病(」ですが、このなかで最も恐ろしいのが、「熱射病」と言われています。

[熱疲労]
血圧の低下と水分の不足による脱水症状と急激な進行によって、頭痛や吐き気、めまいや脱力感などを伴う症状です。

[熱けいれん]
これは『暑い時はとにかく水を飲んでりゃ大丈夫だろう!』と考えている方に起きやすい症状で、汗を大量にかいた後に水ばかり飲んで塩分の補給を怠った場合に起こりやすいと言われています。塩分やミネラルを特に多く必要とするふくらはぎやお腹の筋肉が、時によって痛みを伴い、強くけいれんします。

[熱失神]
高温多湿の室内や直射日光での野外などに長時間いた場合、体内の末梢血管の拡張に伴って血圧が下がり、めまいを起こしたり失神したりする症状です。

[熱射病(日射病)]
「熱中症」の中で最も死亡率が高く、病院で緊急の手当てを必要とする症状です。体温調節のための中枢機能自体が麻痺することによって、体温が40℃以上に上昇し、発汗もなくなり、また吐き気や頭痛・言動がおかしくなったり、意識を失うといった症状です。そのまま放置していると、最悪の場合は死亡に至るケースがあるため、体温を下げるために応急措置をとりつつ大至急救急車を呼び、病院で緊急治療を行う必要があります。

これらの症状はそれぞれ独立した症状でなく、周囲の環境や時間の経過とともに連続して発症するケースも少なくありません。
一般的には猛暑真っ盛りの真夏に「熱中症」を心配するものですが、実は梅雨明け前後も注意を要する危険な時期なのです。

人間は、普段36度前後の体温をキープするために、筋肉で熱を作ったり、汗をかいて調整しています。汗をかくという反応は素早く、周囲の温度が上がったり、運動で体温が上がると、発汗作用ですぐに体温を下げようとします。一方、基礎代謝と呼ばれる熱を発生させる機能は、温度の変化に徐々にしか順応しません。刻々と変化する周囲の温度を感知しながら体を環境に順応させていくのです。大体、平均気温の変化に対して2週間ほど時期が遅れて熱の発生量が変化すると言われています。

本格的な夏を迎え暑さに体が慣れてくるると、体がつくる熱が少なくなり汗が出やすい、いわゆる夏モードの体になります。しかし、まだ体が暑さに慣れていない梅雨明け前後は、塩分の多い汗を多くかいて体温を下げるため、水分と塩分が失われて脱水状態になりやすく、熱中症になりやすいのです。

以上のように、熱中症は猛暑の屋外はもちろん、室内や車中、などのさまざまな場所・状況で発生すること、さらに外見上はさほど汗をかいていなくても脱水症状が進行して、熱中症となる場合もあることを覚えておいて下さい。

STEP3 【高齢者と子供達を守れ!】

「熱中症」は、幼児から高齢者まで広範囲に渡り、年齢を問わず起こりうる症状です。
しかし、体温調節機能がまだ未発達な「幼児・小児」、または体温調節機能がだんだんと衰えてくる「65歳以上の高齢者」は他の年齢の方と比較して熱中症となるリスクが高いとされています。熱中症の症状そのものは、炎天下の野外やスポーツ時でばかり起きるわけではありません。体温調節機能を妨げる「熱」が体の内側から発生してきた場合にも、熱中症は起こる可能性があります。例えば、湿度の高い室内で軽い運動をしていた場合、湿度が高いために汗をかいても蒸発せず体内に熱がこもってしまったなどの場合にも、熱中症が起こる可能性が高いのです。

室内で静かにされていた高齢者の方でも熱中症で倒れる場合もありますし、梅雨どきの湿度の高い日は体調の良くない子供が体内の熱をうまく放出できずに、熱中症になるケースもあります。
とりわけ、65歳以上の高齢者は、汗腺機能が低下して汗をかきにくくなり、体温を調整する自律神経の働きも低下するなど身体機能が低下している原因によって、他の年齢層に比較して特に重症患者が増加する傾向にあるのです。特にまだ体力がついていなく、体温調節機能も未発達な幼児・小児に対しては、暑い時期がくる前の梅雨時においても熱中症に対する慎重な備えが必要とされます。

毎年のように耳にする痛ましいニュースに、炎天下の車中に閉じ込められた乳幼児が熱中症で死亡するという事故があります。これは車外の大人がそれほど暑くないと感じていなくても、炎天下の車中は予想外の高温になっている場合が多いこと、加えて乳幼児は体温調節機能がまだ未熟なためにすぐに脱水症状を起こしやすく、急激な温度変化に身体が対応しきれないために短時間でも症状が重篤化しやすいこと、などによって起こされる悲劇と言えます。炎天下では、密閉された車内が60℃もの高温に達し、車外よりも20℃以上気温が高くなっているケースもあります。大人と乳幼児の気温に対する感覚の違いが、毎年大きな悲劇を引き起こしています。

周囲の大人の方々には、高齢者の方々、子供達への熱中症に対する万全の配慮をお願いしたいと思います。

STEP4 【予防策】

このような恐ろしい熱中症でも、普段からのちょっとした注意で防止することができます。日常から皆さんに心掛けて欲しいポイントを挙げてみました。

(1) 水分補給
普通の生活を送っていても、人間は寝ている時でも汗をかいています。それが運動時や暑い時となると、さらに大量の汗をかくことになります。この汗の成分は血液中の水分ですが、この水分はどこから摂取したかというと、食事や飲み物からというようになりますね。汗をかくということは、体内から水分を外へ出してしまうということなので、出してしまったら補わないと当然体調は悪くなります。この状態を脱水といいますが、この脱水した状態は、体調不調を起こすだけでなく危険な症状を起こす原因となっていきます。
熱中症はこの危険な症状なのです。よって、熱中症対策で最初に考えるのは水分補給ということになります。汗の中には塩分が含まれているので、水分と同様、塩分も一緒に排出されてしまっている、ということを意味しています。つまり、水分を補給するときには塩分を一緒に摂ること非常に大切なこととなってくるのです。屋外で仕事をされたり、スポーツなどで大量に汗をかく場合は特にです。近年、スポーツドリンクの有効性が伝えられていますが夏場の水分補給としては正にうってつけとということとなります(市販されている一般のスポーツドリンクは、成分のバランスを調整して美味しく飲めるようにも作ってあります)。
最近は「のどが渇いたと感じた時には、すでにかなりの水分不足になっている」ことが知られるようになってきました。しかし、この考え方は年代によって相当の認識の違いがあるようです。高齢者や子供達には、周囲が意識的に「夏場の水分はのどが渇いた時だけではなく、少しずつ頻繁に飲む」ことを勧めてあげて下さい。熱中症対策の最重要ポイントです。

(2)体調を整える
夏場は寝苦しさからくる睡眠不足や食欲不振など、他の季節よりも知らない内に相当体力が落ちている場合が多いようです。熱中症は、ただ単に体内の水分不足だけの原因ではなく様々な要因が引き金になります。体調の悪い時の暑い日中の野外でのスポーツは要注意です。夏場は自分自身の体調管理が特に大切になってきます。

(3) 服装に注意
通気性の良い洋服を着て、外出時には特に帽子をかぶることをおすすめします。最近は比較的若い世代でも熱中症になる方が増加しています。日焼け対策を怠ったまま、野外に長時間いる事は自分から熱中症に近づいている事になります。その時々の状況に合わせて、体温を上昇させないよう注意しましょう。ちなみに、夏場のスポーツで一番熱中症の発症が多いのは実は草野球との報告があります。健康指導者のいない夏場のグラウンドでは、選手それぞれが〔1〕着替えをこまめにする〔2〕直射日光を避けるため夏用のハイネックアンダーや通気性のいいアンダーシャツを着用する〔3〕ベンチでは氷やアイスパックなどで効果的に体を冷やす、等に加え常に頻繁な水分補給を心掛けて下さい。これらの注意事項は、もちろん草野球以外のスポーツ(屋内においても)にも絶対に必要です。万が一、プレー中に少しでも体調不良を感じたら、決して無理をせず即座に休むようにして下さい。

(4) 年齢も考慮に入れて
体温の調節機能が未発達の子供や、体力が衰えはじめた高齢者は熱中症のリスクが高くなっています。特に高齢者は自身の体調不良の自覚が乏しくなっていたりするので、特に体調の変化には注意が必要です。不幸にも屋内で発症して亡くなられる方もいらっしゃいます。適切な室温調整、頻繁な水分補給に加えて、日頃から予防を心がけることが大切です。

STEP5 【いざという時の処置】

夏場に熱中症かもしれない、と思った時の基本の応急処置を挙げてみます。

(1)直射日光を避けて、涼しい日陰やクーラーの効いた室内など少しでも温度の低い環境へ移動する。
(2)衣類をできる限りゆるめて風通しを良くして休む。
(3)体を冷やして体温を下げる。
氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足に当てる。有効な場所は、首筋、脇の下、太ももの内側、等です。その他、タオルや衣服などを使ってあおぎ、風を送って冷やす。
(4)水分を補給する。
水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する必要があります。
用意できるならスポーツドリンクなどを少しずつ何回にも分けて補給しましょう。

ここまでは、軽い症状の場合の自分でもできる応急処置です。これで症状が改善しない、または以下の症状が見られる場合の処置方法です。

☆筋肉がけいれんしている(熱痙攣)
痙攣している部分をマッサージします。また、体の特定の一部分が冷えているなら、その部分もマッサージします。

☆体温は正常だが皮膚が青白くなっている(熱疲労)
足を心臓より高くして、あおむけに寝かせる。水分が摂れるなら、スポーツドリンクか薄い食塩水を少しずつ何回にも分けて補給する。可能なら少し冷えている状態で。

☆皮膚が赤く、熱っぽい(熱射病)
上半身を高くして座っている状態で寝かせ、ひたすら体を冷却。首、脇の下、足のつけ根など、血管が皮膚表面に近いところを氷やアイスパックなどで集中的に冷やシマス。氷がない場合は、水を体に散布して、風を送って気化熱で冷やす。このとき、体の表面だけを冷やして震えを起こさせないように注意して下さい。

☆意識がはっきりしない場合は即119番通報
言動がおかしい、反応が鈍い、意識がはっきりしていない、意識がない。こういった場合は即座に救急車を呼んで下さい。生命の危険があります。同時に、体を冷やす応急処置を続けて下さい。意識がはっきりしない、もしくは意識がない場合の水分補給は厳禁です。万が一、吐いてしまった場合に吐瀉物でのどを詰まらせないよう横向きに寝かせて下さい。

☆症状が回復しても必ず病院へ
最後の救急搬送以外の処置で一旦回復したつもりでも、回復した後で必ず病院で診察を受けて下さい。体内に何らかの影響が残っていたり、再発の恐れもあります。

まとめ

熱中症は誰にでも起きる危険性があります。
適切な予防と、いざなってしまった時の迅速な処置が大切な命を救います。

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