更新日: 2011-04-27 14:06:09

ニュースを読み解く!食品の暫定基準値と安全性

著者: minakumari

編集者: minakumari

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はじめに

Photo by ume-y

食品の「暫定基準値」と食品の真の安全性との関係を、チェルノブイリ事故の時の事例と比較して考察します。

STEP1 【放射線の人体への影響】

放射線が人体へ悪影響を及ぼす限界値は確率に影響され、人体実験が不可能な事や長期間かかる事・対象群が設定しづらい事・症状が非特異的である事・遺伝的影響では更に時間がかかる事などから定まっていません。

そもそも暫定基準とは、法律の規制が無いところに、通達などの形で示される規制値です。

はっきり定まっていない限界値を基準に示された暫定基準値。本当に信頼できる値なのでしょうか?

現在も、厳しすぎる、甘すぎると様々な意見が出ています。

チェルノブイリ原発事故を契機に日本では、輸入食品の放射能濃度の暫定限度が370 Bq/kg(セシウム134+セシウム137の合計値)に設定され、これを超える食品の輸入を禁止してきました。

次のステップで、これまで日本が基準値を超えたとして輸入を停止した食品と、今回の事故での汚染を比較してみます。

STEP2

【日本が過去に基準値(370 Bq/kg)を超えたとして輸入停止した食品】

1989.1.11 くろらっぱたけ フランス 650 Bq/kg
1989.1.23 乾燥ぜんまい ソビエト 655 Bq/kg
1989.4.10 乾燥ぜんまい  ソビエト 379 Bq/kg
1989.10.23 あんずたけ  フランス 532 Bq/kg
1990.2.28 ダンデリオン スイス 1,167 Bq/kg
1990.10.3 セイヨウノコギリ草 アルバニア 814 Bq/kg
1991.2.14 ヤマドリタケ ユーゴスラビア 556 Bq/kg
1991.3.13 ミックススパイス  フランス   1028 Bq/kg
1994.11.8 燻製トナカイ肉   フィンランド 388 Bq/kg
1998.1.21 ヤマドリダケ  イタリア        731 Bq/kg
2001.11.8 ヤマドリダケ   イタリア        418 Bq/kg

【福島原発事故で出荷停止となったが「食べても直ちに健康に影響をもたらす数値ではな い」とされた食品】

2011.3.21 水洗いした茨城県産ホウレンソウ最高値  5万4千百 Bq/kg
2011.3.24 福島県飯舘村で採取された雑草       265万 Bq/kg

STEP3 【暫定基準値と安全性】

ステップ2で分かるように、

チェルノブイリ事故では、370 Bq/kgを超えたとして
安全性に問題があるため輸入停止措置をとった一方、

今回の福島原発事故では、
54100 Bq/kg というケタ外れに大きい値が検出されたにも関わらず、
「直ちに健康に影響をもたらす数値ではない」と発表されています。

これでは、何を基準に安全とされているのか、
何のための暫定基準値なのか全くわかりません。

STEP4 【諸外国の反応と対応】

一部マスメディアで諸外国の対応に対し、
「過剰反応、神経質になりすぎ」などのコメントがありましたが、
日本の過去の対応をみても、
少しでも安全に問題があると思われる食品を輸入停止するのは
当たり前の反応だといえます。

国際社会での日本の信用を失墜させないためにも、
輸出停止措置を非難することよりも、
少しでも安全性に問題があると思われるものは、輸出しない。
また、国内でも隠さずに発表するということこそ大切です。

まとめ

食品の安全基準については、限界値がはっきりしていないため、専門家の間でも意見の食い違いがあり、はっきりしたことがわからない、というのが現状でしょう。

結局自分が納得し、安全かどうか判断し選んでいくしか方法がありません。

正しい情報を入手するためには、単一メディアからのみの情報では、
どうしても偏ったものになってしまいます。

できるだけ、多方向、多方面な様々なメディアからの情報を入手して、
自分なりの判断基準をしっかり持つことが大切です。

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