更新日: 2011-04-07 10:41:56

都市伝説 『桜の樹の下には死体が埋まっている』の由来とは?

著者: ホタルギツネ

編集者: ホタルギツネ

閲覧数: 9491

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はじめに

Photo by slash__

 4月になり桜が綺麗に咲き始めると、時々ふと昔どこかで耳にした噂(?)を思い出します。
 「桜の樹の下には死体が埋まっている」
 どうもこれは都市伝説の1つとなっているようです。

STEP1

 この都市伝説の由来として最も有力な説は、「櫻の樹の下には」という小説が由来というものですが、桜の樹にはこの他にもぞくっとするような怖いお話がいくつもあります。そこで「櫻の樹の下には」を含め、桜を題材とした恐ろしい物語3話をご紹介します。
 お花見で楽しむ桜とは、少し違った桜のイメージはいかがですか?

STEP2

 あまりにもインパクトのある冒頭文のため、一度読むと簡単には忘れられない、「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!」で始まるのは、梶井基次郎(かじい もとじろう)の「桜の樹の下には」という短編小説(散文詩ともいわれます)です。
 梶井基次郎は、明治34年~昭和7年近代日本文学の小説家です。美しく可憐な花を咲かせる桜の木と、あまりにも対照的な「屍体」との対比が、なにか言葉にはできない不思議な感覚を読む人に与えます。

○「桜の樹の下には」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html

STEP3

 次にご紹介する怖い話は、坂口安吾(さかぐち あんご)の「桜の森の満開の下」です。人殺しなどなんとも思わない恐ろしい山賊がただ一つ恐れているのが満開の桜の森。その下に足を踏み入れると気が狂ってしまうと信じて、恐れて近づかなかった満開の桜の森についに足を踏み入れた時・・・、というお話です。こちらもかなり怖い短編小説です。
 坂口安吾は、明治39年~昭和30年の小説家、エッセイストです。この小説は昭和50年に映画化もされ、監督は篠田正浩、主演は山賊が若山富三郎、山賊を自分の意のままに操り、冷酷で美しい女を岩下志麻が演じました。

○桜の森の満開の下
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42618_21410.html

STEP4

 最後にご紹介する怖い話は、渡辺淳一(わたなべ じゅんいち)の長編小説「桜の樹の下で」です。桜が縁で出会った一人の男性と二人の女性、美しい桜の魔性に憑かれたかのように同時に同じ男を愛してしまった母と娘の悲劇の物語です。
 この小説も平成元年に映画化され、主演の料亭の女将、菊乃を岩下志麻、娘役を七瀬なつみ、相手の男役を津川雅彦が演じました。

STEP5

 薄ピンク色の可愛い桜の花にからんで、なぜこのような恐ろしい物語がいくつも作られるのでしょうか?例えば、ワシントンD.C.のポトマック河畔の美しい桜並木からはこのような死や魔性のイメージは結びつかないでしょう。
 桜に対して日本人は独特の感性を持っているのかもしれません。楽しいお花見のシーズンですが、たまにはちょっと違った角度から桜を眺めてみるのも、それもまた一興ではありませんか?

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ホタルギツネさんのコメント

2011/04/08 08:11:44

>kumiko3へ
コメントありがとうございます。
「櫻の樹の下には」と「桜の森の満開の下」は、ずっと昔に読んで、かすかに記憶に残っているけれど誰の小説だったかよく覚えていないお話でした。
ガイドにして、私も長年のもやもやがスッキリしました。気にいって頂けて嬉しいです。
 「花のもとにて春死なん」の西行さん程の桜好きではありませんが、桜の花にはやっぱりただ美しいだけではない、他の花とはちょっと違った思い入れを感じるように思います。

kumiko3さんのコメント

2011/04/07 22:51:19

「花のもとにて春死なん」っていう言葉もありましたもんね。
なぜか「死」と結びつけてしまうんでしょうね。春の風が強く吹いて、桜の花びらが飛ぶとなんだか切なくなってしまいます。美しさの影に無常を感じてしまうのは…日本人だからでしょうか?

読んでない本もあったので、チェックしてみたいと思います。ありがとうございます!

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