更新日: 2010-09-11 04:51:06

非行臨牀とは何か?

著者: ebmnbm

編集者: ebmnbm

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はじめに

非行臨床とは何か

 まず断っておくが、少年が犯罪を起した要因をあまり環境に求めてはならない。遺伝学者ゴットシャルトの報告に、遺伝の影響は、環境素因のそれより約二・五倍高いとある。したがって、異常犯罪者に見られる傾向はすでに生まれ持ったものであり、矯正は不可能に近い。米連邦捜査局の資料によれば、エドムンド・エミール・ケンパーやヘンリー・リー・ルーカスは、幼小児の頃、動物虐待やレイプ、殺人を行なった。傍目から見て、この両者の行動は異常である。しかし米裁判所は、両名に精神異常を認めなかった。この理由は、明確である。なぜならこの様な異常素因を備えた人物の根底にあるのは、フロイトの述べる無意識の所作ではなく、むしろショーペンハウアーの述べた叡知的性格に根ざすものだからである。つまり、この両名の根底に横たわる欲動構造、征服欲、自己欺瞞が密接に彼らの私的生活と拘り、それが殺人やレイプなどの行動を起こさせたのである。
 

STEP1

 さて、本題に移ることにしよう。最初に臨床の意味を示そう。動物実験にも人間に対しても、臨床という言葉は用いられる。だが人間の臨床は動物の臨床実験と違う。大きな違いを一つ挙げると、それは人間の臨床の場合、言葉が新たな実験器材として使用できるという事である。これがあるおかげで自由連想やソクラテス式対話が行なえるのである。少年犯罪には主に前者が用いられる。頭に浮かんできた事を次々と話すように少年に促し、彼がいかなる欲動構造を持っているのかを把握する事ができる。そして少年という思春期の過度期に位置する被験者には特に注意しなければならない。これが異常犯罪者との大きな違いでもある。思春期とは、その人間の持っている天賦の才を昇華する時期である。またその時には感受性の昂進が見られる。関係妄想、被害妄想などの精神疾患は特にこの時期に現れる。そしてここから導き出される結論は少数の見解にまとまる。一つ言えば、元来神経質な少年が思春期の感受性昂進のため、変な思い込みで人を殺めたり、自閉症的傾向を呈する場合がある。この事例の場合、対処法はいたって簡単である。その少年にいくつかの臨床を施し、その結果から導き出せる答えをさらなる臨床実験によって、確かめる事である。もし二十歳を過ぎても、少年の行う行動、それが示唆する欲動構造に大きな変化見られなければ、再犯を犯す可能性が高い。なぜなら人間とは二十歳を超えた時点で、精神的平衡が暫時保たれるようになるからである。それが行なわれない時点で、生物学的に異常と言わざるを得ない。したがって、思春期の只中で犯罪を起した少年に対しては、慎重な対処が要求されるのである。また、成人を過ぎた犯罪者の矯正が難しい理由は、その人物の根底に横たわる欲動構造が決定的な要因であり、その欲動構造を修正する事は理性には出来ないからである。最後にニーチェの箴言を述べておこう「ある一個人の性癖の度合いと様態とは、その人間の精神の最頂上に至るまで高くそびえ立つ。」

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