更新日: 2011-07-20 14:23:48

経営哲学

著者: ebmnbm

編集者: tenjin1900

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はじめに

「賢者の集まりにおいて、愚者の飾りはただ沈黙のみ。」
【坂井 尚夫】 

人の本質を痛感するお言葉を提言してくださった先生の名誉を称え、ここにこの言葉を記す。
ここに示したとおり、私は自らの保身に務めず真理に耳を傾けようではないか。
「人の世に太陽が暖かすぎるように、激しすぎる情熱は、
やがて世に混沌を巻き起こす。」

STEP1

「経営哲学」 経営哲学といっても、そこには哲学との根本的相違は見出せない。よってこの言葉は哲学の限定的範囲として用いることする。

1、「ウチの会社は、世のため人のために存在する。」この曖昧な言葉に対して的確な批判を述べるためには、その意味を論述する必要がある。これは全ての事象における前提条件である。ようは今風に言って権利と義務の関係、「義務を果たす前から権利を述べるな。」という命法である。私は早速その義務を果たしにいくべきであろう。なぜならレストランで食事をして、食い逃げするのは私の性には合わないからである。
 企業における義務というのは、第一に消費者に気に入られるということではない。事実松下幸之助が述べたように、「企業にとってもっとも大事なのは誠実さ。」なのである。この論述の際に彼は、言葉足らずな説明しか尽くせずに終わっているが、このことは非難すべきではないだろう。「結局人というものは、その本分以外のことに手を出せば中途半端に終わるのが落ちだから。」しかし私が述べる考察は彼の説明と内的意義を共にする。経営という商いに携わるものに必要なことは、まずもって心構えなのである。果たしてこの漠然とした言葉に人を納得させるほどの力があるかは、知らないが、現実に起こる問題はこの経営者の気質(humor)によって決まるのである。現代に広がる誤謬に追随することなく私は述べるが、概してその基準は大衆にあるのではなく、経営者にある。なぜなら経営者が経済にもたらす波及効果とは、ケインズが言うようにその心理的動作を一次的なものとし、その後副次的なこととして消費者があるにしか過ぎない。経営戦力及び、その統括というのは、決して大衆のご機嫌取りをするのではなく、反対に自らの会社がどれほどの誠実さを伴って経営を行っているかに懸かってくる。「目の前の一億円に手を出して、ポケットの百億円を落とすのではしょうがない。」大衆の性質というものは至極単純であり、ただ彼らの耳や目に訴えればことはすむ。すなわち感情的行為に訴えればいいわけだ。事実彼らはその発展段階において人間のみに備わる必要があった、判断力が欠如しているのである。だから彼らを騙すのは少し、頭をひねれば簡単だが、逆に騙されたことに気付くと彼らは鎖を解き放たれた獣のように牙をむき出しにし、当たりかまわず他人に襲い掛かることになる。だが自らが死ぬまでその嘘を突き通せる経営者にこの言葉は通じない。もちろん私はこのような不安を抱えながら、日常を送るのはごめんである。この経営者と同じように、公共の利益に興味が無く、自らの利己心に寄りかかるものは目先の利益にすぐ走る。そこで絶妙に機転の利いた愚かな人は自分に能力が無いと悟るや否や、他人にすがりつくのである。これは昔から変わらぬ人間の本性である。現在その愚劣さは際立っており、そのことはマスメディアなどを見ればすぐに理解できることだと思う。さらに歴史上その現象がどういう悲劇を生み出したかは、大東亜戦争や中国文化大革命を見れば分かることであろう。私は彼らのことを皮肉じみた言い方で大衆と呼ぶことにする。
 けれども経営という意味の根本が大衆を元にして成り立つということもまた否定できない。しかし私たちを経営に駆り立てる大衆が、最終的に我々を本当の利益に結びつけることは少ない。このことは量子力学と原子爆弾を結びつける事例などを見れば分かるとおり、人は愚かである。科学という名称の意味すら知らない大衆というのは判断力の源泉である知識を持たないがため、自己の利益に忠実なのである。これらは端的な手段、すなわち自らの先入観に頼った安易な解答である。これは現象と認識との間に著しい倒錯を引き起こす。それは自らへの不利益という形を持って将来的に表せられる。これが資本主義というものが誕生して以来、声高々に叫ばれる自由の末路である。その倒錯というのは実に面白い。事実本当に他人のために何かをやろうとすれば、それは自分のうちに目を向けることによってしか成しえられない。それは自分に対して自虐的思弁を施すという意味である。人が利己心と呼ぶのは徹頭徹尾他人のことを考えることにある。これは外に対して自らの利己心の拡大を容認するように強制する行為である。

STEP2

大抵の人は感情(emotion)というものを共同体にとって必須であると考える。
厳密に言ってこれは社会という小さな集団を形成する場合に尊重される有意義な本能的機構の一部でしかない。その普遍的妥当性が国家に及ぶことは決してない。ルソーの「社会契約論」を理解すれば、このことは簡単に推測できる。私たちが社会というものを国家にまで拡張するのは困難を極めるであろうと。むしろこの感情という理性的表現で無い事象には常に不安定さが付きまとう。元来感情というものは概念で表現するというより、動物的な衝動的行動に属するのである。このことは共同体という大きな組織にとって致命的な問題となる。もしそのような経営者の手にひとたび権力が握られれば、それは従業員への支配という形になる。この例を挙げればきりはない。実際に人の感情に訴える言葉というものは簡単に作れる。しかしそこに計画性を持った妥当性は存在しないわけである。「ウチの会社は、世のため人のために存在します。」この言葉もその陳腐な言い回しに似つかわしく、所詮はその場凌ぎの大衆への動機付け(influence)でしかない。我々が世のために何かをやろうとすれば、そこに主観的感情を紛れ込ませてはならない。(だがこのことを天才のひらめき『inspired』にまで拡大解釈してはならない。天才のひらめきとはその激しい感情起伏も大いに関係するまことに不可解な精神的所業である。このことは本文とは関係ない現象であるからして、この場所で詳しくこのことを述べることを控えさせていただきたいと思う。)反対に私たちは言葉という概念によって出来る限りその経営理念を正確に伝えようと努めるべきである。これは法の前に経営者自身の倫理観として、持つ必要のある認識である。最終的にカントの言う定言的命法を我々は自分に科すことが必要になってくる。特に優秀な経営者にはこの心構えが絶対的に必要なのである。「しかし果たしてこのことを国民に強いることは出来るかと?」聞かれれば、それは出来ないと答えるしかない。そもそも倫理観というものは認識を拠点として、発展するものであり、該して環境から強制されるものでない。
私ここまで出ずいぶんとずさんな説明をしてきたわけである。実際私があまりにそのことを説明しつくそうと思うと、その範囲は経営の概念以上に広がってしまうのである。だからそのようなことを申し訳ないことに割合させてもらった次第である。私はこのながたらっしい言葉を言い訳に用いた。そのことに弁解の余地はない。我々は認識の開花を契機に自分の人生を振り返る。ただ私の思想は、この論文に見られるようにその発展段階に産み落とされた矛盾を多様に含む。しかしこれは精神医学上の一言で片付けられるかもしれない。青年期という大きな変動を迎えている我々にとって矛盾とは当たり前であると。またその矛盾が何から生まれるかといえば、「私たちの精神と行動との間にあるかけ離れた距離から。」ともいえる。それはいくらMBAを精確に企業戦略に応用しても、現実にさまざまな問題が起きるのと同じように、矛盾とは人類が今の形態を保ち続ける限り持ち続けるであろう真理である。
さて最後の締めくくりとして総論を述べたいと思う。「世のため人のためという。」言葉は矛盾をきたす。人という生物に矛盾が生じるのは、所詮認識と現象の錯覚にしか過ぎない。それが現象同士の場合矛盾をきたしてはならないのである。原因と結果の法則に従って、私たちの言う言葉もその効果を因果律に局限される。すなわち公共の利益というのは、利己心から出ない、将来的な利益を述べることである。そこに自らの家族のために仕事をするなどという私的なことを紛れ込ませてはならない。これは心理学用語で言う拡大された自己中心性であり、そこには常に感情が原点として存在し、非常な不合理さを生むことになるからである。また人のためというのも決して個人を指してはならない。そこに個人という不確定要素が入り込む限り、詐欺、狡猾な策略などの将来的に結局は信頼を失墜させる出来事を起こす。企業にとって信頼というのは重要である。自らの誠実さがその真の信頼を生み出す。偽物の仮面、それはいつかふいに崩れ落ちることになる。そう、人を騙すという行動が生み出す、感情的な罪悪感によって人の信念とは無残な廃墟となる。
自分を世の中心として、考える限りそこには個人しか存在しない。しかし公共と、個人が実際に相反するようにその性質は異なっている。公共とは個人の自由を法という枠に制限することによって成り立つ。アーサー・ショーペンハウアーが言うように私たちの世界は、意志と表象から成り立つ。

まとめ

古来の哲学者の知性と現代社会

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