更新日: 2011-02-26 18:58:04

日本と世界はどこへ行こうとするのかと問う「9.11-8.15-日本心中-」

著者: すもお

編集者: すもお

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はじめに

Photo by すもお

日本と世界はどこへ行こうとするのかと問う「9.11-8.15-日本心中-」

自ら戦争を体験し、生涯を賭け「戦争とは何か」と
自問し続けてきた、美術評論家の針生一郎。
そして、ジャーナリストの重信メイ。
現代日本のありようを模索して旅する2人が、米国
同時多発テロをからめながら見つめ直した世界。

芸術家や評論家たちを訪ね歩いた末に朝鮮半島に辿り着いた彼らの魂の旅を描いたドキュメンタリー、「9.11-8.15-日本心中-」を見てみませんか?

STEP1

2001年1月、老美術批評家、針生(はりう)一郎は、残り少ない己の人生を賭け、最後の旅に出ました。批評家として闘ってきた敗戦後の日本の状況を、痛みと共にもう一度辿り直そうと、かつての盟友や若い思想家たちを訪ね歩く旅を続けるのでした。

同じ頃、1973年にパレスチナで生まれた重信メイも旅を始めていました。メイの母親は、かつて世界を震撼させた日本赤軍のリーダー・重信房子。父はパレスチナ民族解放運動の闘士でしたが、闘争の渦中で暗殺されていました。

STEP2

彼女は生まれ育ったレバノンを離れ、母の国、日本にやって来ました。そして、アラブと日本に引き裂かれた自己のアイデンティティを探す旅を開始したのでした。

他方、この現代に日本の「戦争記録画」を黙々と描き続ける男がいました。彼は何かに取り憑かれたように「戦争と死」の絵を描きながら、敗戦後の日本のあり方を執拗に問い続けます。

2001年9月11日発生したアメリカ同時多発テロを契機にして、彼らの旅は加速していきます。9月11日のニューヨークの青空と、1945年8月15日の日本無条件降伏の日に日本が体験した青空の、奇妙に似通った光景が、遠く隔たった時空の間に横たわる闇に、彼らを迷い込ませます。

STEP3

いつしか重信メイと針生一郎は、導かれるように朝鮮半島に足を踏み入れていました。そこには日本と位相をずらしながらも、根源的な魂のありようである「東アジアの原型」が密かに息づいていると言うのです。

その韓国の地に住み、苦難に満ちた人生を生き抜きながらも、希望を絶やすことなく「東アジアの原型」を生命を賭けて求め続ける詩人・金芝河。

いくつもの川の流れがやがて同じ海に流れ込むように、針生一郎と重信メイ、それぞれの旅がついに金芝河に行き着きました。時空を超えて懐かしい出会いを果たした時、彼らの発する闇からの光が、現代日本と世界の姿をゆっくりと浮かび上がらせてゆくのでした。

まとめ

監督は、大浦信行。
2005年制作の邦画です。

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こんにちは。
活字中毒でかぶりもの好きな☆すもお☆です。
オバフォー独身です。

中学から美大の付属に通い、風変わりな事物に慣れ親しみました。紙媒...

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