更新日: 2010-07-22 20:57:16

猫を飼うための条件

著者: naohito10

編集者: レヽ・З・は・す

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はじめに

Photo by naohito10

猫に限らず動物を飼うというのは、その動物の「いのち」を預かることです。猫が好きだからという理由だけで、いのちを引き受けることはできません。ここでは、ガイドが考える「猫を飼うための条件」をご提案したいと思います。

STEP1 猫について学んでください

高いところに飛び乗ったり、物を落として壊したり、噛みついたり、引っ掻いたり、走り回ったり、にゃぁ~にゃぁ~うるさく鳴かない。食卓の食べ物を盗み食いしたり、トイレ以外で粗相をしたり、ソファや柱で爪研ぎをしない。吐いたり下痢したり、病気になったりしない。毛が抜けなくて、手入れの必要がない。そして、甘えん坊で、抱っこされたらじっとおとなしくれて、お客さんが来たら、みんなに愛想を振りまいて、可愛いポーズを取ってくれる……。

もし、こんな猫をお望みでしたら、あなたに向いているのはロボットか縫いぐるみの猫です。健康な猫(特に子猫)は、とても活発で好奇心が旺盛。興味を持ったら何でもおもちゃにして、ボロボロしちゃいます。人の手や足に噛みついたり引っ掻いたりするのも、猫にとっては遊びのひとつでしかありません。 時にへそを曲げて、同居人の気を引きたくて粗相したり、わざと物を落として壊したりします。

猫によっては、自分からヒザに乗っていくのは良いけれど、抱き上げられたり、ぎゅっとハグされるのが苦手、同居家族はよいけれど見知らぬ人は大の苦手で忍者のように姿を隠してしまう子もいます。

猫と暮らしたいと思うのであれば、まず猫がどんな動物か? どんな習性を持っているのか?などよく調べてからにしてください。最近はあちこちに猫カフェができていますので、猫カフェなどに行って猫を観察しながら色々シミュレーションしてみるのも良いでしょう。

STEP2 最期まで面倒をみる覚悟

万一、自分や家族に何かが起こり、飼い続けられなくなったら……。何かしらの事情で今までと同じように猫の面倒を見られなくなるかも知れません。飼えなくなったら外に放せばよい、猫だから自力で生きていける、可哀想だと思った誰かが面倒をみてくれるなどと安易に考えているのでしたら、猫を飼わないでください。飼っている猫を捨てることは「動物の愛護及び管理に関する法律」に違反する犯罪ですし、一度人のそばで暮らした猫が捨てられるほど哀れなものはありません。飼う前には必ず目を通し、この法律を守って飼育してください。

猫の寿命は人よりずっと短いので、いつか見送らなければならない日が来ます。最近では「病気の猫を看取るのがつらいから」などという理由で、飼っている猫を愛護センターに持ち込む人がいるそうです。あなたの家族が同じ状態になったとき、その責任を放棄することができるでしょうか?

飼い続けられなくなった場合に備えて、「もしもの時」に猫を託せる人や環境を整えておく必要があります。「飼い続けられなくなったから捨てる」「愛護センターに持ち込めばよい」といった安易な考えで飼い始めないでください。

猫を飼ってもいい住居ですか?
たかが猫1匹、家の中から出さないのだから平気だろうと内緒で飼い始めて家主や近隣住民とトラブルになったら、どうしますか? 猫にアレルギーを持っている人が共同住宅に住んでいたら、場合によっては大変なトラブルが生じます。動物を飼うということには様々な責任が生じますが、そのすべては飼い主が負うべきものです。猫と暮らしたいのであれば、猫と住める住居に引っ越してからにしてください。

STEP3 マナーを守った飼い方をしてください

猫は室内だけで飼いましょう。外出自由にすることで交通事故に遭ったり、迷子になって帰れなくなったり、除草薬などで中毒を起こしたり、飼い主のいない猫とケンカをして傷ついたり……と、猫は多くの生命の危機にさらされます。

これ以外にも、近隣のお宅の庭に排泄したり、車や植木に傷を付けたり、鳥かごに入っている小鳥を襲ったりと、猫に悪気はなくても他人に迷惑をかけてしまうことがあります。

猫がしたことは飼い主の責任です。まわりに迷惑をかけないよう、マナーを守った飼い方をしてください。人口密集地の猫と地方の田舎町の猫では、生活環境も習慣も考え方も違うでしょうが、自分の猫を大切に思いその生命に責任を持つのであれば絶対に外には出さないでください。

室内飼いにしていても、不注意で猫が飛び出し迷子になってしまうことがあります。猫が外に飛びでないように玄関や窓の開け閉めに注意しましょう。網戸や扉を爪1本で簡単に開ける猫もいますので、網戸ストッパーなどを利用し開けられないように工夫してください。

ひとたび一緒に暮らし始めた猫は、あなたの家族です。猫という「いのち」を預かった瞬間から砂時計はスタートします。人間よりも遙かに短い寿命だからこそ、お別れの日まで毎日どれだけ楽しい想い出を作っていくことができるか……、そこから新しい伴侶動物との暮らしがスタートするでしょう。

一緒に暮らす動物がいることで拡がる新しい世界があります。あとで「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、飼い始める前に真剣に考えて頂きたいことがたくさんあります。

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