更新日: 2011-01-04 19:27:40

躍動感のある文章を書く方法

著者: いなみわけ

編集者: いなみわけ

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はじめに

Photo by いなみわけ

物書きをなさる方は、日ごろから文章を書くことが多いと思いますが、ちょっとした工夫で、日常のできごとでも、小説のようにドラマチックな表現にすることができます。

STEP1 ①文末の時制表現について

日本語は、過去形、現在系、未来形といった時制の表現を、文末において行うことが多いです。
たとえば、

「妹が庭に走って行った。」は、最後の「行った」で、過去のできごとであることを示しています。
一方「妹が庭に走って行く」とすると、今まさに庭に走っていく妹の姿を見ていることになります。
まずは、日本語の文のこの性質をおさえておきます。

STEP2 ②文章の時制をまずは統一する。

基本的に、過去のできごとであれば過去の時制「行った」「見た」「聞いた」など、
現在のできごとであれば「行く」「見る」「聞く」などといった語を使用します。

文章においても、まずは時制を統一させます。
「庭から妹を呼ぶ声が聞こえた。妹が庭に走って行った。そして、そこで弟と出会った。二人は一緒に遊んだ。楽しそうな声が聞こえてきた」
このようにすると、全て過去のできごととして統一されていますね。
さて、では次にこの文章に躍動感を出しましょう。

STEP3 ③過去形を基調としたの文章の中に、現在系の表現を入れる。

過去系を基調とした文章に、現在系を入れると、文章は大きく意味合いを変えます。先ほどの例でいえば、

「庭から妹を呼ぶ声が聞こえる。妹が庭に走って行った。」

まず最初に「声が聞こえる」という現在の時制を用いることで、
読んでいるこちら=読者が、この場面に強く誘い込まれるという効果があらわれます。

次に、
「妹は庭に走って行く。そして、そこで弟と出会った。」
としてみましょう。
庭に走っていくのは「妹」ですが、それを見ているのは「私」です。
「走って行く」という動的な表現に、現在系を用いることで、
スリリングな、次に何が起こるのだろう…という緊張感を読者に与えることができます。

STEP4 ④過去形・現在系の対応

「庭から妹を呼ぶ声が聞こえる。妹が庭に走って行く。そして、そこで弟と出会った。二人は一緒に遊んだ。楽しそうな声が聞こえてきた。」

過去形基調の文章に、②、③の方法で現在系を割り込ませると、上のようになります。
躍動感がありますね。

最後にやや理論的な話になりますが、上の文章は現在系・過去形で構造的な対応をさせています。
つまり、
・「庭から妹を呼ぶ声が聞こえる」→「楽しそうな声が聞こえてきた」
これは、どちらも「私」が声を聞いています。そして、現在系・過去形と対応しています。

・「妹は庭に走って行く。」→「そこで弟と出会った」⇒「二人は一緒に遊んだ」
これはいずれも「妹」の動作ですね。やはり現在系・過去形が対応しています。

このように、現在系を過去形で締めくくることで、文章全体にまとまりを出すことができます。
むやみに現在系を使うと文章がわかりづらくなってしまいますので、
過去形でくくると良いでしょう。

まとめ

文章は、少しの工夫で大きく意味と役割を変えることができます。ぜひ楽しみながら、いろいろな文章を書いてみてください。

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いなみわけ

趣味で、楽器の演奏をします。また、色々な所に電車で出かけるのも好きです。よろしくお願いします。

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